新たなワニ

PENTAX K-50 + SIGMA 17-70mm 1:2.8-4.5 DC MACRO

PENTAX K-50 + SIGMA 17-70mm 1:2.8-4.5 DC MACRO

新たなワニが届きました。輸入先は中国で、製造もおそらく中国のはずです。

前回のワニでさえまともに靴を作っていないうちに新たなワニを購入するのは少し抵抗がありましたが、
個人輸入だと約600円前後なので、比較のためにも購入してみました。

手に持ったときの印象は、前回のワニと比較すると随分と華奢だな、という感じでしょうか。
材質はおそらく鉄製。製造方法は鋳造で、持ち手部分が黒く塗装されています。

上の写真のように、横にして並べてみると一見、今回購入したワニ(黒い持ち手の方)の方が頭も大きく、
持ち手の太さもあるように感じられるのですが、実際に持ってみるとまた違った印象を受けます。

もっといえば、頭が大きいのは重心が前に傾きがちになる可能性が高いため、
てこの原理で革を引っ張るワニにとっては、あまり好ましいこととは言えないと思います。

よく「(国産のワニと比較して)釣り込みづらい」とか、「違和感がある」というのは、
この重心の位置が前側にあることからきているのかなと思いました。

ただ、このワニは前回購入したワニと比べて持ち手の幅が広いので、持ちやすさ自体はこちらの方が上でした。

もっとも、鋼材・材質自体が結構やわらかめなので、革を挟んで引っ張るだけで歪んでしまうため、
若干の不安要素は残るところではあります(壊れたりなにか不都合がでるほどではありませんが)。

前回のワニよりも刃先部分は長く、箇所によっては釣り込みやすいと思います。

前回のワニが刃先に向かうほど縦の厚みが増すのに対して、今回のワニは逆に薄くなっていきます。

アゴ(ハンマー・土台の部分)も前回のワニの方が大きめでしょうか。

最も注目すべきはアゴから刃先へのラインの厚さで、今回のワニのラインは薄めです。
力を効果的に伝えるという点では前回のワニに軍配があがりそうですが、
逆にいえばより細かい場所を吊り込む(つま先やかかとなど)場合には、こちらの方が向いているかもしれません。

刃先のアップ。左が前回のワニ、右が今回のワニです。

前回のワニは全体的に太めで、鋼材も硬くギザ(刃先の凹凸・噛み合わせ)もしっかりと存在しています。
しかしながらバリが結構残っているため、きちんとヤスリをかけないと革に傷をつけるおそれが。

反対に今回のワニは全体的に細めで、鋼材は柔らかくギザはあまりありません。
製造された際の鋳造の跡が残っていますが刃先にバリはないので、
刃先部分に対してグラインダー等で荒く研磨をかけているのかもしれません。
結果、バリは残らない代わりに、ギザも潰れてしまう…のかもしれませんね。

本筋とは関係ありませんが、今回のワニは箱付きでした。

「鳥嘴鉗」というのは「コツリ」と書いてあることもありますね。おそらく台湾の言葉でしょうか。ブランド名は「MIN-KHAI」。
日本ではこの靴工具を爬虫類の口に例えて「ワニ」と呼びますが、台湾や中国では鳥のクチバシに例えると聞いたことがあります。
イギリスやアメリカではLasting PincersやLasting Pliersと呼ばれるそうです。

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