靴工具のワニ(ピンサー)を買いました。

PENTAX K-50 + smc PENTAX-A 1:1.4 50mm

PENTAX K-50 + smc PENTAX-A 1:1.4 50mm

靴工具のなかで一番象徴的とされているのが、写真の真ん中にある、ワニ(:Lasting Pincers/Pliers)です。

初心者の僕が簡単に調べた限りだと、どうやら2010年頃に国内で最後の職人さんが引退なされ、
今では国産のワニは、新品では以前のようには手に入らないようです。

現在入手が可能なワニは、Amazonから専門店まで広く流通している中国製・台湾製、
一部の専門店で取り扱われている、アメリカ製・ドイツ製・(一部、イタリア製)、
アンティークや中古を含めれば、イギリス製・スイス製・日本製などがあります。

僕が今回購入したのは中国製で、2013年頃に流通し始めたタイプのもののようです。
国内ではあまり流通していませんが、Alibabaで1,000個単位での販売がなされています。
(参考:shoemaking tools plier,Pliers for repair shoemaker – Alibaba.com

「汗馬 hanma」のようなロゴが入っていますが、OEM先のブランド名のような気がします。

届いてみると、思ったよりも大きくて驚きました。全長が20.5cmで、アゴ部分の最大縦長も4.3cmほどあります。
上から見たときの横幅も1.4cmほどあり、かなりゴツい印象を受けますね。

素材は鉄で磁石につきます。Alibabaの方で#45 Carbon Steelとあるので、おそらくS45Cと呼ばれるS-C材かと思われます。
いわゆる機械構造用炭素鋼と呼ばれる素材で、ペンチなどの工具にはよく使われる鋼材のようです。
(参考:機械構造用炭素鋼の用途、機械的性質、成分の一覧
強度は申し分ないようなので、傷つきやすい気がするのは表面処理によるものでしょうか。

製造手法について、大きく鍛造(タンゾウ)と鋳造(チュウゾウ)とに分けられます。
値段が安いのできっと鋳造なのだろうと思っていたのですが、「drop forged」という表記がいまいちわからないのでなんとも言えません。
少し調べた限りでは機械ハンマーで熱した鉄を叩いた後に型入れを行う、鍛造と鋳造のハイブリッドのような製法?なんでしょうか。
(参考:Drop Forging process

肝心の釣り込み具合ですが、たしかに重心はかなり前(頭側)にあるものの、国産品を知らない自分からすれば充分に満足できるものでした。
バリや鋭さがあるので革が多少傷ついたりしましたが、そもそも加工しないで使う工具の方が少ないと思うので…。

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革砥(かわと)を作った

PENTAX K-50 + SIGMA 17-70mm 1:2.8-4.5 DC MACRO

PENTAX K-50 + SIGMA 17-70mm 1:2.8-4.5 DC MACRO

レザークラフトでは刃物の切れ味がとても重要です。

材料の裁断では0.1mmのズレが完成の度合いを左右します。
それだけでなく、革漉きを行う場合にはきちんと研がれていないと刃さえ入っていかないからです。

刃物の研ぎにはちゃんと順番があって、木工などのヤスリと同じように粗い順にかけていくのが正しいとされています。
その番手はもちろん人によって異なるのですが、

荒研ぎ(#200~400等) → 中研ぎ(#1000~2000等) → 仕上げ研ぎ(#3000~8000)

などが代表的な順番のようです。

砥石で研ぐのが最も良いとは思うのですが、革を裁断していると恐ろしい勢いで刃がナマっていきます。
その都度砥石で研ぎ直すのはあまりにも非効率で、ちょっとできないですね。

先人たちの知恵はすごくて、そういう都度研ぎできるような道具がきちんとあります。

革砥(かわと)と呼ばれる道具です。

これは木の板に革の床面を貼り付け、その上に青研などの研磨剤を塗ることによって、
切れ味が落ちたときに研ぎ直す簡易的な研磨機として使えるという道具です。

使う材料は木材に床革、それを固定するための接着剤(テープ)に研磨剤です。

PENTAX K-50 + SIGMA 17-70mm 1:2.8-4.5 DC MACRO

PENTAX K-50 + SIGMA 17-70mm 1:2.8-4.5 DC MACRO

両面テープで床革を貼り付け。

木材はタガヤサンを使用しました。

刃物を前後させるので、ある程度の重さがある方が向いていること・また研ぎに使うため、反りが禁物であるということを念頭に起き、比重が大きく(タガヤサン:0.80~1.00)反りも起きづらいタガヤサンに決定しました。

床革はいつも使用している、牛ヌメタンローの床革を使用。厚さは約1.0~1.3mm前後。
肩付近(ショルダー)部分を使用しているので、繊維もほどほどに密のはずです。

PENTAX K-50 + SIGMA 17-70mm 1:2.8-4.5 DC MACRO

PENTAX K-50 + SIGMA 17-70mm 1:2.8-4.5 DC MACRO

そして研磨剤のピカールを塗って完成。

いろいろ調べてみたのですが、インターネットによればピカールの番手は換算すると#4000~8000程度はあるみたい。
青砥が約#2000~4000なので、ピカールの方が細かい?んでしょうか。

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神匠(kamioka製靴)のUNITED ARROWS別注ストレートチップの話。

PENTAX K-50 + smc PENTAX-A 1:1.4 50mm

PENTAX K-50 + smc PENTAX-A 1:1.4 50mm

所用で黒のストレートチップが必要になったので、神匠(kamioka製靴)が製作しているアローズのGreen Label Relaxingから出ているものを購入しました。

僕は普段、リーガルのインペリアル・グレードや2051(サドルオックスフォード)等を履いていますが、
謳い文句にしているだけあって、かなりタイトな履き心地です。公式でのWidth表記は「D」。

特にかかと部分のホールド感や踏まず部分のフィット感は素晴らしく、履いていて快適さを感じます。

アローズ別注品だからなのかはわかりませんが、捨て寸はかなり長めのロングノーズ。

よく言われる「別注品は革質が…」という話ですが、そんなに悪い革だとは思いませんでした。
そんなことよりも、革底なのにアウトソールの厚みが5~6mmある方がよほど話題に挙がるべきじゃないかなと思います。
積み上げもきちんと革の積み上げで、これも1枚あたり6mm近くあり、きちんとした仕事の丁寧さを感じます。

それ以上に僕が評価したいのは出し縫いについてで、ピッチは4mm、ソール側から見た感じではきちんとチャン(松脂)が染み込んだ10本撚りの糸のよう。

「革の質が」とか「ピッチが荒い」とか言われているようですが、いきすぎたドレッシーさよりも、質の高さを重視した作りの手堅い靴だと僕は思います。

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OPINELのマッシュルームナイフ(№08)の話。

PENTAX K-50 + smc PENTAX-A 1:1.4 50mm

PENTAX K-50 + smc PENTAX-A 1:1.4 50mm

越してくる前は田舎育ちだったので、祖父に連れられよく山菜採りやきのこ狩りへでかけたものでした。

引っ越してからも山歩きへの想いというか、引かれる思いはあったので、
無印良品の有楽町店でふとこのナイフを見かけたとき、使うかどうかもわからないのに買ってしまったのでした。

黒錆加工をするため分解し、紅茶に漬けたところ、どうやらこのモデルは鋼製ではなくステンレス製だということがわかりました。
きのこ採取用のナイフということで、切れ味よりもメンテナンス性の方が重要視されているのかも。
というわけで、黒錆加工はできませんでしたので、洗浄だけして元通りに組み立てました。

こういった廉価帯のナイフはオピネル(フランス製)か肥後守(日本製)に分かれるようですが、
是非とも近いうちに肥後守も使ってみたいところです。

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